勝どき・晴海地区にある黎明橋公園でボランティアによる公園の芝生管理を通じて環境対策と地域コミュニティづくりを両立する実践的な取り組みが行われています。どなたでも参加可能。企業のESG・CSR・地域貢献施策としても注目したい「イクシバ!」プロジェクトのご紹介です。
イクシバ!ってどんな活動?
都営大江戸線勝どき駅から徒歩3分ほど、東京都中央区にある黎明橋公園にある美しい芝生広場をご存知でしょうか。この芝生広場はNPO法人のイクシバ!プロジェクトにより地域の住民が管理しています。
イクシバ!プロジェクトとは
イクシバ!プロジェクトホームページより
『育てる芝生〜イクシバ!プロジェクト』は、フカフカの芝生を地域に根付かせ“緑と人の輪”を育てることを目的とするボランティア団体で、東京都中央区晴海にある『黎明橋公園』の芝生を管理しています。
黎明橋公園の周りには晴海フラッグをはじめとしてたくさんのハイタワーマンションが立ち並び新しい住民の多い街です。その中で、芝生管理を地域住民を中心としたボランティアで行うことにより芝生とともに地域コミュニケーションを育てる、環境だけでない地域にも貢献する新しい形の活動です。
参加してきました
そんなイクシバ!プロジェクトに興味をもち、7月から月1回のペースで活動に参加してきた筆者。自宅の庭で高麗芝を育てていますが、公園の芝生の管理はもちろん初めて。家庭の芝生育てとはまた違う視点がたくさんあり毎回が驚きの連続でした。
ということで。
— れいさ@庭と芝生 (@RaysaSodBallet) November 30, 2025
今日はうずちゃんと黎明橋公園のイクシバ!プロジェクト行ってきました。実は月イチで行ってます。もし参加してみたい方いたら一緒に行きましょー!
ペレニアルライグラス、美しくて、気持ちよかったー! https://t.co/iy6dKTkyjM pic.twitter.com/eNlQn5XAon
使用している芝刈り機はみんなのあこがれ、バロネスのLM4D。準備運動のあとみんなで芝刈りをします。
育てているのは夏はティフトン、冬はペレニアルライグラスの二種類。ウィンターオーバーシードという、冬に休眠して枯れてしまう暖地型芝の上から冬も緑を保つように寒地型芝の種をまいて1年中芝生を緑にする手法を使用しています。
通常の主な作業は芝刈りと雑草取りですが、10月にはペレニアルライグラスの種まき作業も経験しました。日本芝を育てている筆者には初めての経験です。

芝生の種まき、ウインターオーバーシードの詳しい作業内容はこちらから👇
芝生育ては地域育て ~ なぜ芝生と地域は一緒に育つのか?
芝生広場は地域の憩いの場となります。また、美しい公園を維持することは地域の価値向上や防犯対策にもつながります。
ところが、芝生管理は「やれば楽しい」反面、手間やコストがかかることは皆さんご存じの通り。芝生を張ったものの十分な管理が行き届かず、荒れてしまっている芝生広場を皆さんの身近でも目にすることがあるのではないでしょうか。
イクシバ!プロジェクトはそうした状況を逆手に取ります。手はかかるけれどみんなでやれば楽しい、そして喜びになる。芝生管理を地域ボランティアとして取り組むことで自分たちの憩いの場を自分たちの手で育てていく。そして同時に地域の人と人をつなぐネットワークを築いていきます。
イクシバ!プロジェクトは、芝生を通して地域を育てる、芝生育ての魅力と社会的意義をあわせ持ったプロジェクトと言えそうです。
実際この活動は高く評価されており、昨年末には日本芝草学会より「日本芝生文化大賞」を受賞されています。住民による芝生管理が認められた素晴らしい実績ですね!
イクシバ!の思い ~ NPO法人代表尾木さんインタビュー
イクシバ!プロジェクト代表の尾木さんにお話しを伺いました。

まずは、日本芝生文化大賞の受賞おめでとうございます!
私たちが大好きな芝生を育てて楽しむだけではなく、社会的意義を付け加えたイクシバ!。ボランティアを始めてみたいと思っている方、晴海・勝どき地域に貢献していきたいと思っている方、公園や自然が好きな方、芝生が大好きな方にとっても素晴らしい活動だと思いました。何よりも、住民の憩いの場となる芝生広場を住民たちが自分自身で育てていくというのは、とても素敵な活動ですね。

尾木さん
温かいお言葉をありがとうございます。
この賞は、私にとって長年ずっと夢見てきた賞でした。芝生の専門家が集まる学会から「芝生文化の活動」として認めていただけたことが、本当に嬉しいです。
公園って、愛護会の方々が手を入れている場所と、どうしても手が回らずにほったらかしになってしまう場所とで、空気が全然違うな…と感じることがあります。
特に芝生は「どうお世話したらいいか分からない」まま荒れてしまうことも多くて、もったいないなと思ってきました。
黎明橋公園の芝生広場は、近所のみなさんの気持ちを少しずつ持ち寄って、気づけば12年、良い状態を保てています。

夏に初めて黎明橋公園を訪れたとき、朝にヨガをしている方がいて素敵な光景だなと思いました。

尾木さん
一人の力は小さくても、集まると確かな力になるし、近隣に住む人たちの善意が“見える形”になることで、地域の空気感まで温かくなる気がします。
作業は楽しくて、負担がとても大きいわけでもありません。芝生の上にいるだけで自分もリフレッシュできて、その心地よさが、作業に参加しない人までふわっと幸せにしている感じがする。芝生はコミュニティづくりの天才だな、と本気で思っています。

活動に参加されている方はもちろん、芝生広場を憩いの場、遊びの場として利用している近隣住民の方々含め、よい影響がありますね。芝生、すごいですね。

尾木さん
最近は定期的に企業のサポートも受けているんですよ。

イクシバ!を支援することは企業にも意味がありそうですね。芝生を育てることにより環境(Environment)、コミュニティをつくることにより社会(Social)に対応できるので、晴海地区、勝どき地区の企業のESG施策にも相性のよい取り組みに思います。

尾木さん
芝生の刈りカスはコンポストで土に返し、廃棄を減らして環境負荷を軽くする試みを進めています。そうした循環の取り組みを、イクシバに来る子どもたちが自然に目にして学べることも、大切な価値だと思っています。
また夏休みは6:30から「裸足ラジオ体操」を実施し、普段は活動に参加しない方にも、できあがった芝生の気持ちよさを味わってもらえる場をつくっています。酷暑で家にこもりがちな時期でも、外に出て空気を吸い、顔を合わせるきっかけになれば~そんな思いもあります。
芝生広場が健全で豊かな居場所として育っていくよう、芝生を通じたウェルビーイングにつながる活動を続けていきたいです。ご共感いただける方とつながり、ご支援いただけたら嬉しいです。

「イクシバ!」の活動に共感する方々の支援の輪が、より一層広がっていくことを願っております。 地域の宝である芝生を、これからも大切に維持していけたら素敵ですね。 本日はありがとうございました!
芝生を育てるという小さな行動が、地域の人と人、企業をもつなぎ大きな価値へと広がっていく。その可能性を、黎明橋公園の芝生広場で感じることができました。
詳しくはこちらから
こちらの活動は毎週日曜日朝9時から(お休みの日あり、夏季は時間変更あり)、1.5時間ほど活動をしています。また参加はどなたでも自由、予約も不要、1回限りの参加も可能とのことです。
活動に関する詳しい内容はイクシバ!プロジェクトのホームページをご確認ください。また、イクシバ!プロジェクトはふるさと納税で応援することもできます!芝生の価値を最大限に活かしているイクシバ!プロジェクトの取り組み、ぜひ応援していきたいですね。
イクシバ!プロジェクトへの問い合わせはこちらから。
今後もイクシバ!プロジェクトの活躍はシバノワを通してご紹介していきたいと思います。また、ぜひ皆さんもお近くにお越しの際は黎明橋公園の美しい芝生に訪れてみてくださいね!



