芝生を育てていると病害虫や雑草の対策に農薬を使用したり、肥料として液肥や活力剤を使用することがあります。このとき製品のラベルに記載されている希釈倍数や散布液量を確認し、正しく使用することが重要となります。
ここでは希釈の方法について解説します。また、散布に便利なアイテムや、役立つ希釈計算サイトもご紹介しますね!
芝生の農薬・液肥の希釈とは?基本の考え方
希釈倍数
- 製品のラベルに記載されている希釈倍数は、原液を薄めて何倍の希釈液にするかを示します。
- 1,000倍の場合、原液1に対して水999を混ぜます。出来上がった希釈液の量が原液の1000倍になるようにします。
希釈液の量
- 実際に散布する希釈液の量を決めます。
- 製品のラベルに記載されている散布液量が1ℓ/㎡の場合、1平米あたりに1リットルの希釈液を散布します。(農薬には単位が10aで記載されている場合もあります。10a=1,000平米です)
- 散布面積や散布器の容量などを考慮して決めましょう。
必要な原液量(薬剤量)の計算方法
- 希釈倍数と希釈液の量から、必要な原液量(薬剤量)を計算します。
計算式は以下となります
必要な原液量(ml)= 希釈液の量(ml) ÷ 希釈倍数
例:1,000倍で10L(10,000ml)の希釈液を作りたい場合
10,000ml ÷ 1,000 = 10ml
つまり、10mlの原液を薄めて10Lの希釈液を作ります。出来上がりの希釈液が10Lになるように、水の量を調節しましょう。
計算のポイント
◎単位を統一する
- 希釈液の量と原液量の単位をmlまたはLに統一します。(粉剤の場合は単位をgまたはkgに。水は1ml=1gです)
◎少量の希釈の場合
- スポイトや計量カップや電子秤を使うと正確に計量できます。
農薬・液肥を散布する際の注意点
◎ラベルをよく読む
- 農薬や液肥など、製品の種類によって希釈倍数や使用方法が異なるため、必ずラベルを確認しましょう。
- 除草剤などは平米あたりの使用量(薬量・希釈水量)が記載されていることがあります。記載の通りの分量を混ぜてください。
◎安全対策を徹底する
- 農薬を扱う際は、保護メガネ、マスク、手袋などを着用し、安全対策を徹底しましょう。
◎希釈液は使い切る
- 希釈した農薬は時間とともに成分が変化するため、使い切るようにしましょう。
◎廃棄方法を守る
- 製品の容器や残った希釈液は、地域のルールに従って適切に廃棄しましょう。
◎その他
- 農薬や製品の種類によっては、希釈倍数だけでなく、散布量や散布方法、散布時期なども考慮する必要があります。芝生の生育や散布するタイミングなど、ご心配、ご不明な点がありましたら、芝生について相談ができるコミュニティ「みんなの芝生広場」でご相談ください。
ここまでが基本的な使用方法となります。農薬は使用方法を間違えると効果がなくなってしまったり、場合によっては芝生がダメージをうけてしまったり、また、環境にも悪影響につながる可能性もあります。しっかりと理解して正しく使いましょう。
希釈計算を楽にする便利ツール&アイテム
芝生に農薬や液肥などを散布する場合、芝生面積によっては散布する量がとても多くなり、ジョウロや小型の噴霧器では何度も作業を繰り返さなくてはいけなくなり、時間もかかってしまいます。
アルムグリーン日和✨@aimtimer #芝生 #アルムグリーン #アルムタイマー #シバノワ pic.twitter.com/8g3PW3riqj
— ヒロユ (@hiroyu4531) March 1, 2025
芝生を育てている方の中ではスプレイヤーを活用している方も多くいらっしゃいますよ(o^^o)
そろそろ刈り納めだとか?いや、まだまだ終わらない気が…🙄💦
— mantarooo (@mantarooo123) October 21, 2024
寒暖差は激しいから殺菌剤は撒きたいけどそれよりも虫がいまだに気になる😂
殺菌剤はまた今度‼️肥料ももう少し撒くかな☀️
11月入ってもまだなんかやってる予感😳 pic.twitter.com/4fkDOATLzM
僕もスプレイヤー(アクアミックス)を愛用しています。うちは約100平米の芝生を育てているので、例えば殺虫剤のスミチオンを撒く場合、多い時は平米あたり3L、合計300L撒くことになります。とてもジョウロではやってられません!笑
おすすめのスプレイヤー

スプレイヤーについてはドリーさんがブログで詳しく紹介されています。
アクアミックス以外にも他社のスプレイヤーも紹介がありますので是非参考にされてみてはいかがでしょうか?
だが、、、?
だがしかーしッ!!!
スプレイヤーで作業は劇的に楽にはなるのですが、スプレイヤー本体の希釈倍率を考慮して一時希釈液を、、、何倍希釈で?・・何ml必要???
希釈したい農薬や製品のラベルとにらめっこしながら、複雑な希釈計算が必要になるのです。。。涙
(しかし正確かつ安全な作業の為には理解して頂く必要があります、、、頑張って!)
希釈計算サイトを活用しよう
そんな複雑な計算にも対応した、非常に役立つお助けサイトがコチラの、希釈計算サイト!
コチラのサイトの管理者であるSnowLeafさんも、自宅のお庭で芝生を育てる芝生愛好家です。芝生を育てるみんなが希釈計算が楽になるようにとの想いで、芝生愛好家たちの意見を聞きながら、計算ソフトを作って頂きました。
自分の得意なことを活かして工夫しながら、芝生ライフを楽しむ!素敵ですよね❤️
みなさんも是非、素敵な芝生ライフを!(*´ω`*)